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「魍魎の匣」京極夏彦 複雑に絡み合う『箱』にまつわる謎たちの結末とは?『百鬼夜行シリーズ』2作目

京極夏彦さんのミステリー小説「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」の感想です。中禅寺秋彦が探偵役である『百鬼夜行シリーズ』の2作目。『箱』がモチーフの事件が複雑に絡み合う難解なストーリーながら、圧倒的な読みやすさが魅力です。
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「姑獲鳥の夏」京極夏彦 衝撃のデビュー作にして『百鬼夜行シリーズ』1作目

京極夏彦さんのミステリー小説「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」の感想です。京極堂こと中禅寺秋彦が探偵役である『百鬼夜行シリーズ』の1作目。産婦人科医院を舞台に繰り広げられる悲劇の結末とは?
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「デッド・ゾーン」スティーヴン・キング 超能力が引き起こす悲劇とヒーローになった青年の人生を描く名作サスペンス

スティーヴン・キングのサスペンス小説「デッド・ゾーン」の感想です。事故により昏睡状態になっていたジョン・スミス。長い眠りから目覚めたジョニーは超能力デッド・ゾーンを手に入れていました。超能力によって引き起こされる悲劇。そして、ジョニーの人生をかけた闘いが描かれます。
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「ゴールデンボーイ」スティーブン・キング 『刑務所のリタ・ヘイワース』と表題作の2編を収録、衝撃展開に驚く傑作中編集

スティーブン・キングの中編集「ゴールデンボーイ」の感想です。一冊に中編「刑務所のリタ・ヘイワース」と表題作「ゴールデンボーイの2編を収録。「刑務所のリタ・ヘイワース」は名作映画「ショーシャンクの空に」の原作で、「ゴールデンボーイ」も同名で映画化されています。
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「1984」ジョージ・オーウェル ディストピアSFの金字塔!イヤすぎる社会構造と抗う主人公の闘いの結末とは?

ジョージ・オーウェルのSF小説「1984」の感想です。偉大なる指導者ビッグ・ブラザーによってあらゆる行動が監視され続けている社会を舞台に、そんな社会に批判的な主人公の闘いが描かれます。予言的な小説とも言われ、今こそ読むべき一冊と言えます。
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「霧越邸殺人事件<全面改訂版>」綾辻行人 吹雪で閉ざされた洋館で次々起こる見立て殺人、その真相とは?本格ミステリーの傑作

綾辻行人さんのミステリー小説「霧越邸殺人事件<全面改訂版>」の感想です。吹雪で外界との交流が建たれた洋館、連続する見立て殺人、正体を現さない謎の人物。そんなミステリーの魅力的な要素を1冊にまとめた傑作本格ミステリーです。
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「緋の河」桜木紫乃 本物の自分として生きるために闘う主人公を描く傑作小説

桜木紫乃さんの小説「緋の河」の感想です。戦時中の釧路で生まれ、男でありながら男であることに違和感を持ち、ゲイボーイとしていきながら、自分として闘い生きていく主人公・秀男の姿を描いていきます。カルーセル麻をモデルにした圧巻の人間ドラマです。
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「火蛾」古泉迦十 殺人事件に巻き込まれたイスラームの若き行者の運命とは?幻のメフィスト賞・受賞作

古泉迦十さんのミステリー小説「火蛾」の感想です。十二世紀の中東を舞台に繰り広げられる血なまぐさい殺人事件。事件に巻き込まれたイスラーム教の若き行者・アリーが辿り着いた真実とは?神秘的に描かれる、これまで読んだことがない不思議なミステリー小説でした。
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「きこえる」道尾秀介 コードを読み取ると聞こえる音声!読者が『耳』で謎解きをする体験型ミステリー小説

道尾秀介さんの新感覚ミステリー小説「きこえる」のネタバレなし感想です。小説内に登場する二次元コードを読み取ることで聞こえる音声をもとに、読者自らが真相を導き出す、全く新しいミステリーです。音が加わることでの没入感は他では味わえない面白さでした。
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「ヴァンサンカンまでに」乃南アサ 不倫と二股、バブル期の日本を舞台に繰り広げられる歪んだ恋愛の行方とは?

乃南アサさんの恋愛小説「ヴァンサンカンまでに」の感想です。新入社員の翠は忘年会で同期の男性と恋仲に。しかし、彼女は20才以上年上の上司・荻島と不倫関係にもありました。そんな翠と荻島の関係を中心に、歪んだ恋愛模様が描かれていきます。
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「真夜中のマリオネット」知念実希人 美しい少年は婚約者を奪った殺人鬼なのか?医師が真相を探るミステリー小説

知念実希人さんのミステリー小説「真夜中のマリオネット」の感想です。事故で搬送されてきた美少年は婚約者の命を奪った殺人鬼『真夜中の解体魔』かもしれない。犯人に復讐を誓う女性医師が容疑者となった少年と、事件の真犯人と真相を探るミステリー長編です。
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「魔法使いの弟子たち」井上夢人 未知のウイルス感染症から生還した人たちの数奇な運命とは?医療SF長編

井上夢人さんのSF小説「魔法使いの弟子たち」の感想です。竜脳炎と呼ばれる未知のウイルスに感染した主人公。奇跡的に生還を果たした彼は『後遺症』と呼ばれる特殊な能力に目覚めていました。他の生還者とともに、能力を持った彼らは数奇な運命を辿ることとなります。
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「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬 復讐のため狙撃手となった少女の戦いを描く戦争小説 2022本屋大賞

逢坂冬馬さんの小説「同志少女よ、敵を撃て」の感想です。第二次世界大戦における独ソ戦を、狙撃手となったロシア少女の視点から描く戦争小説です。復讐のため狙撃手として頭角を現す少女・セラフィマの運命とは?2022年本屋大賞・大賞獲得の話題作です。
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「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子 とても、怖い 人間の怖さが存分に描かれた古典ホラー

岩井志麻子さんのホラー小説「ぼっけえ、きょうてえ」の感想です。舞台は明治時代の岡山県。古典ホラーとも言えるッホラー短編が4編収録されています。コンパクトですが、人間の怖さが存分に味わえる満足の一冊です。日本ホラー小説大賞・受賞作。
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「QJKJQ」佐藤究 少女の視点から描かれる殺人狂一家の崩壊 江戸川乱歩賞・獲得、異色の犯罪ミステリー小説

佐藤究さんのミステリー小説「QJKJQ」の感想です。快楽殺人犯の家族に囲まれ、自らも殺人を愛する少女・亜李亜(アリア)。ある日、家族の一人が惨殺され、もう一人の家族も失踪してしまいます。平穏な生活を奪ったのは誰なのか?真実を探るうちに、判明した衝撃の真相が描かれます。第62回江戸川乱歩賞・受賞作。
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「三つの棺」ジョン・ディクスン・カー 密室殺人の傑作が新訳版で登場!

ジョン・ディクスン・カーの推理小説「三つの棺」の感想です。密室で起きた殺人事件に名探偵フェル博士が挑む本格推小説です。殺人犯は密室からどうやって消えたのか?また、誰が・なぜ・どのように殺害が行われたのか?有名な『密室講義』が掲載されています。
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「ドクター・スリープ」スティーブン・キング 前作「シャイニング」から36年、『かがやき』を持つダンの新たな戦いを描く続編

スティーブン・キングのホラー小説「ドクター・スリープ」の感想です。傑作ホラー「シャイニング」36年ぶりの続編は、『かがやき』を持つ少年・ダニーが主人公。大人になったダン(ダニー)が新たな敵<真結族>から、同じく『かがやき』を持つ少女・アブラを守るため死闘を繰り広げます。
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「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光 衝撃の読書体験!感動のミステリー小説

杉井光さんのミステリー小説「世界でいちばん透きとおった物語」の感想です。この仕掛けには必ず圧倒される!そんな衝撃の読書体験ができる、スゴい小説です。父親の遺稿探しの果てに辿り着いた父の姿とは?
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「落日」湊かなえ 15年前に起きた一家殺害事件の真相とは?バラバラだった点と点がつながる、感動のミステリー小説

湊かなえさんの小説「落日」の感想です。新人脚本家・千尋のもとに新進気鋭の映画監督・香から新作の依頼がくるところから始まるミステリーです。新作で監督が描きたいのは、千尋の地元で15年前に起きた一家殺害事件でした。調べるうちに判明する衝撃の真相とは?感動の結末は必見です。
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「アリアドネの声」井上真偽 三重苦の女性を大地震で崩壊した地下都市から救い出す!臨場感あふれる傑作

井上真偽さんさんのミステリー小説「アリアドネの声」の感想です。大地震により崩壊した地下都市から、一人の女性を救い出す。しかし、その女性は目が見えず、耳も聞こえない三重苦の女性でした。ドローンを使った救助作戦を決行する主人公たちですが、次々と困難に見舞われます。最高の結末は必見です!
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