ミステリー

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「魍魎の匣」京極夏彦 複雑に絡み合う『箱』にまつわる謎たちの結末とは?『百鬼夜行シリーズ』2作目

京極夏彦さんのミステリー小説「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」の感想です。中禅寺秋彦が探偵役である『百鬼夜行シリーズ』の2作目。『箱』がモチーフの事件が複雑に絡み合う難解なストーリーながら、圧倒的な読みやすさが魅力です。
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「姑獲鳥の夏」京極夏彦 衝撃のデビュー作にして『百鬼夜行シリーズ』1作目

京極夏彦さんのミステリー小説「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」の感想です。京極堂こと中禅寺秋彦が探偵役である『百鬼夜行シリーズ』の1作目。産婦人科医院を舞台に繰り広げられる悲劇の結末とは?
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「霧越邸殺人事件<全面改訂版>」綾辻行人 吹雪で閉ざされた洋館で次々起こる見立て殺人、その真相とは?本格ミステリーの傑作

綾辻行人さんのミステリー小説「霧越邸殺人事件<全面改訂版>」の感想です。吹雪で外界との交流が建たれた洋館、連続する見立て殺人、正体を現さない謎の人物。そんなミステリーの魅力的な要素を1冊にまとめた傑作本格ミステリーです。
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「火蛾」古泉迦十 殺人事件に巻き込まれたイスラームの若き行者の運命とは?幻のメフィスト賞・受賞作

古泉迦十さんのミステリー小説「火蛾」の感想です。十二世紀の中東を舞台に繰り広げられる血なまぐさい殺人事件。事件に巻き込まれたイスラーム教の若き行者・アリーが辿り着いた真実とは?神秘的に描かれる、これまで読んだことがない不思議なミステリー小説でした。
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「きこえる」道尾秀介 コードを読み取ると聞こえる音声!読者が『耳』で謎解きをする体験型ミステリー小説

道尾秀介さんの新感覚ミステリー小説「きこえる」のネタバレなし感想です。小説内に登場する二次元コードを読み取ることで聞こえる音声をもとに、読者自らが真相を導き出す、全く新しいミステリーです。音が加わることでの没入感は他では味わえない面白さでした。
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「真夜中のマリオネット」知念実希人 美しい少年は婚約者を奪った殺人鬼なのか?医師が真相を探るミステリー小説

知念実希人さんのミステリー小説「真夜中のマリオネット」の感想です。事故で搬送されてきた美少年は婚約者の命を奪った殺人鬼『真夜中の解体魔』かもしれない。犯人に復讐を誓う女性医師が容疑者となった少年と、事件の真犯人と真相を探るミステリー長編です。
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「QJKJQ」佐藤究 少女の視点から描かれる殺人狂一家の崩壊 江戸川乱歩賞・獲得、異色の犯罪ミステリー小説

佐藤究さんのミステリー小説「QJKJQ」の感想です。快楽殺人犯の家族に囲まれ、自らも殺人を愛する少女・亜李亜(アリア)。ある日、家族の一人が惨殺され、もう一人の家族も失踪してしまいます。平穏な生活を奪ったのは誰なのか?真実を探るうちに、判明した衝撃の真相が描かれます。第62回江戸川乱歩賞・受賞作。
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「三つの棺」ジョン・ディクスン・カー 密室殺人の傑作が新訳版で登場!

ジョン・ディクスン・カーの推理小説「三つの棺」の感想です。密室で起きた殺人事件に名探偵フェル博士が挑む本格推小説です。殺人犯は密室からどうやって消えたのか?また、誰が・なぜ・どのように殺害が行われたのか?有名な『密室講義』が掲載されています。
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「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光 衝撃の読書体験!感動のミステリー小説

杉井光さんのミステリー小説「世界でいちばん透きとおった物語」の感想です。この仕掛けには必ず圧倒される!そんな衝撃の読書体験ができる、スゴい小説です。父親の遺稿探しの果てに辿り着いた父の姿とは?
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「落日」湊かなえ 15年前に起きた一家殺害事件の真相とは?バラバラだった点と点がつながる、感動のミステリー小説

湊かなえさんの小説「落日」の感想です。新人脚本家・千尋のもとに新進気鋭の映画監督・香から新作の依頼がくるところから始まるミステリーです。新作で監督が描きたいのは、千尋の地元で15年前に起きた一家殺害事件でした。調べるうちに判明する衝撃の真相とは?感動の結末は必見です。
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「アリアドネの声」井上真偽 三重苦の女性を大地震で崩壊した地下都市から救い出す!臨場感あふれる傑作

井上真偽さんさんのミステリー小説「アリアドネの声」の感想です。大地震により崩壊した地下都市から、一人の女性を救い出す。しかし、その女性は目が見えず、耳も聞こえない三重苦の女性でした。ドローンを使った救助作戦を決行する主人公たちですが、次々と困難に見舞われます。最高の結末は必見です!
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「秋雨物語」貴志祐介 ホラー4短編が収録、秋雨が降る季節に起こる怪奇現象について

貴志祐介さんのホラー小説「秋雨物語」の感想です。秋雨が降っている、という共通点を持つ4短編からなるホラー小説集です。餓鬼や超能力、ミステリーに怪談まで、あらゆるホラーを楽しめる、贅沢なホラー小説でした。
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「鈍色幻視行」恩田陸 小説『夜果つるところ』と作者・飯合梓に翻弄される人々を乗せたクルーズ船の行き着く先とは?

恩田陸さんの小説「鈍色幻視行」の感想です。呪われた小説『夜果つるところ』に入れ込んだ人々に、小説家・蕗谷梢が取材を申し込みます。取材を通して見えてきた『夜果つるところ』とその作者・飯合梓の正体とは?クルーズ船旅行の悠々とした描写も魅力のミステリーです。
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「クロコダイル・ティアーズ」雫井脩介 疑心暗鬼で家族が壊れる様を描いたホームサスペンス

雫井脩介さんの小説「クロコダイル・ティアーズ」の感想です。一人息子が、息子の嫁の元交際相手に殺害される。そんな悲劇に端を発し、一つの家族が疑心暗鬼の中で歪んでいく姿を描いています。義理の両親や義伯母から見た『息子の嫁』の姿とは?結末がある意味怖すぎるサスペンスです。
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「名探偵のままでいて」小西マサテル 認知症の祖父が鋭い謎解きを魅せる!このミス大賞の話題作

小西マサテルさんのミステリー小説「名探偵のままでいて」の感想です。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を獲得した話題のミステリー、探偵は認知症を患う祖父という意欲作です。日常の謎と大きな謎、いくつもの謎が解明されていく様は快感です。
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「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」青柳碧人 探偵・赤ずきん第2弾『ピノキオ』の助手とともに難事件に立ち向かう!

青柳碧人さんの小説「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」の感想です。探偵・赤ずきんシリーズの2作目、今回はピノキオを助手に迎え、またしてもおとぎ話の世界で謎解きに挑みます。前編に散りばめられた伏線の回収はやはり圧巻です。
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「黒牢城」米澤穂信 籠城の中起きた難事件、解決を導く軍師の意図とは?有岡城の戦いを元にした新感覚時代ミステリー

米澤穂信さんのミステリー小説「黒牢城」の感想です。直木賞受賞作にして、同年の数々のミステリーランキングを獲得した話題作です。有岡城の戦いを元に、城主・荒木村重のあらゆる戦いと、幽閉された黒田官兵衛の『探偵』としての活躍を描いています。
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「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼 「medium」の続編、犯人視点で描かれる倒叙型ミステリー集

相沢沙呼さんのミステリー小説「invert 城塚翡翠倒叙集」の感想です。犯人視点から描かれる倒叙型ミステリー中編が3作収録。探偵・城塚翡翠はいかにして推理を導き出したのか?探偵の推理を推理する、本格的なミステリー小説です。
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「ティンカー・ベル殺し」小林泰三 ネヴァーランドで殺人が起こる!<メルヘン殺し>シリーズ4作目・完結

小林泰三さんのミステリー小説「ティンカー・ベル殺し」の感想です。ピーター・パンが迷子たちと暮らすネヴァーランドにやってきたビル。同じ頃、井森は同窓会のため帰郷。そして、やはりリンクした殺人が発生してしまいます。シリーズ4作目にして無念の完結編です。
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「ドロシイ殺し」小林泰三 シリーズ3作目は『オズの魔法使い』世界での密室殺人!

小林泰三さんのミステリー小説「ドロシイ殺し」の感想です。アリス・クララに次ぐ<メルヘン殺し>シリーズ3作目は『オズの魔法使い』が舞台。蜥蜴のビルが迷い込んだオズの国で密室殺人事件に巻き込まれます。ビル=井森の命運はいかに!?
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