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「チョウセンアサガオの咲く夏」柚月裕子 11編が収録の短編集はサスペンスが多め

チョウセンアサガオ 天使のトランペット チョウセンアサガオの咲く夏イメージ 小説
Werner GriesbachによるPixabayからの画像

柚月裕子さんの小説「チョウセンアサガオの咲く夏」の感想です。

10数ページで完結のサスペンスからホラー、感動作まで、多様なジャンルの11短編が収録されたアンソロジーです。

読みやすくも読み応えがある大満足の短編集でした。

基本情報
  • 作者:柚月裕子
  • 対象:中学生~
    • 性的な描写ややあり
    • グロテスクな描写ややあり
  • 2022年4月にKADOKAWAより刊行

「チョウセンアサガオの咲く夏」について

「チョウセンアサガオの咲く夏」は柚月裕子さんの短編小説集です。

わたしは柚月裕子さんのほとんどの小説を読んでいるのですが、連作ではない短編集は初めてだったので少し驚きました。

実際、この「チョウセンアサガオの咲く夏」が初のオムニバス短編集とのこと。

短編は短いもので10ページほど、長いものでも50ページ強という軽さ。

しかし、たった10ページほどでも十分に重い内容の短編ばかりでした。

まずは、そんな「チョウセンアサガオの咲く夏」のあらすじを掲載します。

柚月裕子の13年がつまった短編集

美しい花には毒がある
献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。

柚月裕子は短編も面白い
「佐方貞人」シリーズ、「孤狼の血」シリーズ、『盤上の向日葵』『慈雨』など数々のベストセラー作品を世に送り出してきた著者。ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。

チョウセンアサガオの咲く夏―Amazon.co.jp

収録の短編は2012年から2022年にかけて雑誌に掲載された全11編。

ただし、11編のうち10編が2012~2017年に書かれ、最後の短編『ヒーロー』は小説が刊行される直前の2022年に掲載されたものでした。

柚月裕子さんのデビューは2008年なので、初期作をまとめた短編集とも言えますね。

タイトル『チョウセンアサガオ』とは?

「チョウセンアサガオの咲く夏」というタイトルと、黄色い花の写真が載った表紙。

シンプルながら目を引く装丁です。

この黄色い花は、小説の1作目に収録されている表題作「チョウセンアサガオの咲く夏」の『チョウセンアサガオ』です。

チョウセンアサガオ 天使のトランペット チョウセンアサガオの咲く夏イメージ

チョウセンアサガオはナス科の植物。

見た目はそっくりで命名の由来にもなっていますが、アサガオの仲間ではありません。

優美な見た目から『天使のトランペット』という呼び名もありますが、ある厄介な特性も。

その特性については、ぜひ小説「チョウセンアサガオの咲く夏」にてご確認ください。

「チョウセンアサガオの咲く夏」感想・あらすじ

「チョウセンアサガオの咲く夏」の感想・あらすじです。

ジャンル色々の作品集

「チョウセンアサガオの咲く夏」に収録されている短編たちはジャンルがバラバラ。

サスペンスから時代もの、人気アニメの二次創作から、人気シリーズのスピンオフまで。

短いもので10数ページですが、その短さで起承転結がしっかりあるので読み応えも抜群です。

ただ、サスペンス系は短いだけあって分かりやすく、結末が容易に想像できてしまうのはやや難点だったかと思います。

特に表題作の『チョウセンアサガオの咲く夏』は、サスペンス系を読み慣れている読者ならすぐにピンとくる真相ではあります。

しかし、真相のその先にしっかりと怖さがあったのがよかったです。

共通点がある短編も

「チョウセンアサガオの咲く夏」は全て独立した短編集です。

しかし、短編のうち一部は共通点があるものたちもありました。

そのうち1つは『瞽女(ごぜ)』と呼ばれる、目が見えない女性の旅人が出てくる短編たち。

この『瞽女』は実際に存在しており、現在でもその活動は続けられています。

詳しくは⇒瞽女-Wikipedia

また、猫が登場する短編も2つ。

2つとも猫がテーマですが、全く様相が異なるのが面白いポイントです。

なぜ?という二次創作作品も

この「チョウセンアサガオの咲く夏」において、個人的に笑ってしまったのが『黙れおそ松』です。

この『黙れおそ松』は、アニメ「おそ松さん」のコミカライズの小説化となっています。

アニメ「おそ松さん」を全話観ている身として、がっつり「おそ松さん」のストーリーが始まってビックリしました・・・。

「チョウセンアサガオの咲く夏」の刊行記念インタビューによると、柚月裕子さんはアニメ「おそ松さん」のファンであるとのこと。

小説なのに、あまりにもちゃんと「おそ松さん」だったので、素直に感激し、柚月裕子さんの狂気も存分に感じました。


柚月裕子さんが手がける検事・佐方貞人のシリーズの最新スピンオフも収録されている短編集です。

1編ずつが短いのでサクサク読めてしまうのが魅力の1つですが、1つ1つがけっこう怖いので後からジワジワと恐怖が来るのもポイント。

長編に疲れた方にオススメしたい、読みやすいアンソロジーでした。

※参考 カドブン 『おそ松さん』の二次創作を書いたきっかけなど、新作短編小説集『チョウセンアサガオの咲く夏』についての裏話満載!柚月裕子インタビュー

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