「魔眼の匣の殺人」予知能力とミステリーの融合を味わうシリーズ第2作

箱 建物 小説

シャーロックホームズしかり、ポワロしかり、明智小五郎しかり・・・。

このようにシリーズが続くというのは探偵ものミステリーの醍醐味ですよね。

「魔眼の匣の殺人」は、これからのミステリー界を支える「屍人荘の殺人」シリーズ第2作目!

ミステリー好きにはたまらない展開の数々!

まだ読んでいないという方は、今すぐ「魔眼の匣の殺人」をチェックしましょう。

「魔眼の匣の殺人」の基本情報
  • 中学生~
    • グロテスクな描写あり
    • テーマが殺人事件なので配慮が必要
  • シリーズ2作目:前作「屍人荘の殺人」
  • 超常現象あり
  • 甘酸っぱい青春要素も

「魔眼の匣の殺人」のあらすじ

「魔眼の匣の殺人」は、映画化もされ話題となった「屍人荘の殺人」の続編です。

シリーズとしては2作目となります。

前作「屍人荘の殺人」の記事はこちら↓

前作があるので、この「魔眼の匣の殺人」から読み始めるのは少し勇気が必要かもしれません。

しかし、前作の大きなネタバレはないので「魔眼の匣の殺人」から「屍人荘の殺人」を読んでも大丈夫です。

それでは、「魔眼の匣の殺人」のあらすじを掲載します。

あと二日で、四人死ぬ――
閉ざされた“匣”の中で告げられた死の予言は成就するのか。
ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾!

その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

魔眼の匣の殺人ーamazon.co.jp

あらすじを読むと分かるように、「魔眼の匣の殺人」では予言・予知能力が物語の鍵となります。

そんな予言・予知能力といった非科学的な現象が出てくるものの、それらはあくまで物語のスパイス。

「魔眼の匣の殺人」は、しっかり本格ミステリー小説となっています。

「魔眼の匣の殺人」のおすすめポイント

「魔眼の匣の殺人」のおすすめポイントをネタバレなしでご紹介します。

やはり絶妙な舞台設定

「魔眼の匣の殺人」の舞台は人里離れた山奥の村。

電車を乗り継ぎ、山道をバスで上り、さらに歩いて行かないとつかないような辺鄙へんぴな場所です。

そんな最奥地のさらに奥にある建物「魔眼の匣」が物語の舞台となります。

「魔眼の匣」はいかにも何か起こりそうな雰囲気ムンムンなので、出てきた時点で期待が高まります。

さらに、その「魔眼の匣」はかつて超能力者を集めて実験が行われていた、という曰く付きの施設。

やはり、ミステリーの舞台は不気味な方がテンション上がりますよね。

クローズドサークルが目の前で完成

主人公・葉村譲とヒロイン・剣崎比留子が「魔眼の匣」に到着早々、唯一外界と行き来ができる橋が焼け落ちるという悲劇が。

「魔眼の匣」に取り残された人たちの逃げ場がなくなってしまうのです。

こうして、あっさりと外界との往来が遮断されたクローズドサークルが完成します。

前作「屍人荘の殺人」も、クローズドサークルの中で殺人事件が起こりました。

ミステリーでは定番ですが、やはりそそられる設定です!

逃げ場のない空間では、どうしても人と人との間に衝突が起こりがち。

「魔眼の匣の殺人」でも、その衝突が原因となった殺人事件が勃発してしまいます。

そんな取り残された人たちに疑心暗鬼を生じるさまが楽しめるのも「魔眼の匣の殺人」の魅力でしょう。(性格悪いですが)

根幹にある「予言・予知能力」

「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」

これは「魔眼の匣」に住む予言者の老女が放つ言葉です。

ちなみに、この老女の予言は一度も外れたことはないというお墨付き。

実際、「魔眼の匣の殺人」では、この予言の言葉通りに人が4人亡くなります。

予告殺人というわけではありませんが、最初から亡くなる人数が指定されていると、どうしても亡くなる人を予想してしまいますよね。

その策略にはまったわたしは、読み進めながら「誰が亡くなるのだろう」と、ずっとハラハラしていました。

また、予言・予知能力を利用したトリックも読み応えがあります。

前作「屍人荘の殺人」でもそうでしたが、超常現象をトリックに落とし込む発想にはただただ脱帽です。

張り巡らされた伏線

「魔眼の匣の殺人」を読了すると、伏線が物語の序盤から随所に散りばめられていたことに気付きます。

その伏線をキレイに回収していってくれるので、読む側としてはとてもスッキリします。

けっこう意外なところに伏線が隠れているので、これから読む方は隅々まで気を配りながら読んでいくとより面白いでしょう。

ちなみに、わたしは伏線回収にただただ感心していただけでした・・・。

花緒の感想

シリーズ1作目の前作「屍人荘の殺人」に魅了され、すっかりトリコになってしまったわたし。

当然、2作目である「魔眼の匣の殺人」に手を出さずにはいられませんでした。

衝撃展開が怒濤の勢いで続く、前作と比べ「魔眼の匣の殺人」はいくぶんおしとやかな印象でした。

しかし、だからこそ伏線の妙やトリックをじっくり楽しめます。

わたしとしては大満足の1冊です。

そして、またしても嬉しいことにこのシリーズはまだまだ続きそう!

続刊の期待に高まる胸の鼓動を抑えつつ、気長に次の物語を待ちましょう♪

タイトルとURLをコピーしました