小説 「1984」ジョージ・オーウェル ディストピアSFの金字塔!イヤすぎる社会構造と抗う主人公の闘いの結末とは? ジョージ・オーウェルのSF小説「1984」の感想です。偉大なる指導者ビッグ・ブラザーによってあらゆる行動が監視され続けている社会を舞台に、そんな社会に批判的な主人公の闘いが描かれます。予言的な小説とも言われ、今こそ読むべき一冊と言えます。 2024.07.29 SF小説海外作品
小説 「魔法使いの弟子たち」井上夢人 未知のウイルス感染症から生還した人たちの数奇な運命とは?医療SF長編 井上夢人さんのSF小説「魔法使いの弟子たち」の感想です。竜脳炎と呼ばれる未知のウイルスに感染した主人公。奇跡的に生還を果たした彼は『後遺症』と呼ばれる特殊な能力に目覚めていました。他の生還者とともに、能力を持った彼らは数奇な運命を辿ることとなります。 2023.10.03 SFサスペンス人間ドラマ小説
小説 「QJKJQ」佐藤究 少女の視点から描かれる殺人狂一家の崩壊 江戸川乱歩賞・獲得、異色の犯罪ミステリー小説 佐藤究さんのミステリー小説「QJKJQ」の感想です。快楽殺人犯の家族に囲まれ、自らも殺人を愛する少女・亜李亜(アリア)。ある日、家族の一人が惨殺され、もう一人の家族も失踪してしまいます。平穏な生活を奪ったのは誰なのか?真実を探るうちに、判明した衝撃の真相が描かれます。第62回江戸川乱歩賞・受賞作。 2023.09.19 SFミステリー小説賞
小説 「アリアドネの声」井上真偽 三重苦の女性を大地震で崩壊した地下都市から救い出す!臨場感あふれる傑作 井上真偽さんさんのミステリー小説「アリアドネの声」の感想です。大地震により崩壊した地下都市から、一人の女性を救い出す。しかし、その女性は目が見えず、耳も聞こえない三重苦の女性でした。ドローンを使った救助作戦を決行する主人公たちですが、次々と困難に見舞われます。最高の結末は必見です! 2023.08.19 SFミステリー人間ドラマ小説
小説 「ティンカー・ベル殺し」小林泰三 ネヴァーランドで殺人が起こる!<メルヘン殺し>シリーズ4作目・完結 小林泰三さんのミステリー小説「ティンカー・ベル殺し」の感想です。ピーター・パンが迷子たちと暮らすネヴァーランドにやってきたビル。同じ頃、井森は同窓会のため帰郷。そして、やはりリンクした殺人が発生してしまいます。シリーズ4作目にして無念の完結編です。 2023.05.08 SFファンタジーミステリー小説
小説 「ドロシイ殺し」小林泰三 シリーズ3作目は『オズの魔法使い』世界での密室殺人! 小林泰三さんのミステリー小説「ドロシイ殺し」の感想です。アリス・クララに次ぐ<メルヘン殺し>シリーズ3作目は『オズの魔法使い』が舞台。蜥蜴のビルが迷い込んだオズの国で密室殺人事件に巻き込まれます。ビル=井森の命運はいかに!? 2023.05.03 SFファンタジーミステリー小説
小説 「クララ殺し」小林泰三 メルヘン殺しシリーズ2作目、くららとクララを巡る予告殺人の行方とは? 小林泰三さんのミステリー小説「クララ殺し」の感想です。おとぎ話の世界観で凄惨な殺人事件が繰り広げられる、メルヘン殺しシリーズ2作目。ホフマン宇宙を舞台に、蜥蜴のビル=井森建がくらら・クララの殺人事件に巻き込まれます。 2023.04.25 SFファンタジーミステリー小説
小説 「火喰鳥を、喰う」原浩 平和で幸せな世界が侵される怖さ!衝撃的すぎるデビュー作 原浩さんのホラー小説「火喰鳥を、喰う」の感想です。墓石から名前が削り取られ、戦死した大伯父の日記が返ってくる。そんな出来事がきっかけに、主人公の平穏な世界が浸されていく恐怖が描かれています。結末まで読むと、また違った怖さが表れるしかけにも注目です。 2023.04.22 SFホラーミステリー小説賞
小説 「アリス殺し」小林泰三 夢と現実のリンクによって死が迫る!伏線に騙され続ける不思議な本格ミステリー小説 小林泰三さんの小説「アリス殺し」の感想です。毎夜、不思議の国の夢を見る女子大生。夢の住人と現実の身近な死のリンクに気付いた彼女は、自分の身を守るため事件の解決に挑みます。連続殺人犯は誰なのか?伏線と意外な真相に衝撃を受ける異質な本格ミステリーです 。 2023.04.08 SFファンタジーミステリー小説
小説 「さよならの儀式」宮部みゆき 彩り豊かな8短編が収録のSFアンソロジー 宮部みゆきさんのSF短編小説集「さよならの儀式」の感想です。画期的な母親の法律や、謎の侵略者との戦い、タイムスリップにロボット、宇宙人まで、さまざまなジャンルのSF8編が一冊に収録された短編集です。 2023.03.29 SF小説短編集
小説 「魔力の胎動」東野圭吾 不思議な力で苦しみから解放する少女を描くミステリー 「ラプラスの魔女」前日譚 東野圭吾さんのミステリー小説「魔力の胎動」の感想です。スキージャンプや野球の選手、事故で大切な存在を失った人たちを、鍼灸師のナユタと不思議な能力を持つ円華が救う、心温まるミステリーです。前作「ラプラスの魔女」の前日譚として、繋がる演出も! 2023.03.23 SFサスペンスミステリー人間ドラマ小説短編集
小説 「日没」桐野夏生 架空であってほしい怖すぎる日本を描くホラー小説 桐野夏生さんの小説「日没」の感想です。政府機関を名乗る謎の組織からの召喚状。その命令を受け出頭した小説家に待ち受ける恐ろしい世界を描いたホラー小説です。悪夢のような日々と、すぐに打ち砕かれる希望。地獄を生き抜く彼女の奮闘を描いています。 2023.01.27 SFホラー小説
小説 「総理の夫」原田マハ ファースト・ジェントルマンの奮闘と夫婦愛 原田マハさんの小説「総理の夫」の感想です。日本初となる女性総理大臣の誕生、同時に誕生した日本初の『総理の夫』の視点から、政治・夫婦愛を描いた大作です。戦う妻と、妻を支える夫の共闘は必見!2021年に映画化された話題作。 2023.01.21 SFホームドラマ人間ドラマ小説映像化職業もの
小説 「愚かな薔薇」恩田陸 吸血鬼ファンタジー&SFサスペンスが織りなす少女の成長ストーリー 恩田陸さんの小説「愚かな薔薇」の感想です。何も知らないまま、不思議なキャンプに行くことになった主人公の奈智。彼女はキャンプにより亡くなった母や行方不明の父、そして自分に秘められた力と向き合うことになります。吸血鬼ファンタジーとSFサスペンスが融合した、とても不思議な小説でした。 2022.06.21 SFサスペンスファンタジー小説青春・学園
小説 「火星の人」アンディ・ウィアー 火星での孤独でハードなサバイバルを描いたSF小説 アンディ・ウィアーさんのSF小説「火星の人」の感想です。火星に1人ぼっち、生き残るため決死のサバイバルが始まります。主人公の知恵と勇気、度重なるトラブルにも屈しない強靱なメンタルが魅力のハードなサバイバルSFです。 2021.12.25 SF人間ドラマ小説映像化海外作品
小説 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ 記憶が紡いでいく残酷な『使命』と恋愛模様 カズオ・イシグロさんの小説「わたしを離さないで」の感想です。ある『使命』を持って生まれた子どもたち。成長につれ自分を取り巻く世界の仕組みを知った彼らがもがきながらも生き抜く姿が描かれた衝撃作です。SFでもあり恋愛でもある人間ドラマが堪能できます。 2021.11.24 SF人間ドラマ小説恋愛映像化海外作品
小説 「クララとお日さま」カズオ・イシグロ ロボットと人間、2人の少女の美しい友情物語 カズオ・イシグロさんの小説「クララとお日さま」の感想です。病弱な少女・ジョジーに選ばれたロボット少女・クララ。友情を深める2人を病が引き裂こうとしたとき、クララはお日さまにあるお願いをします。誰よりも人間らしく美しい心を持ったクララの魅力があふれるSF小説です。 2021.11.09 SF人間ドラマ小説海外作品
小説 「夏への扉」ロバート・A・ハインライン 時間旅行SFの古典名作は猫好きにもオススメ! ロバート・A・ハインラインのSF小説「夏への扉」の感想です。2021年に日本で実写化されたことでも話題の古典SFの傑作。冷凍睡眠で30年後の未来に言った主人公が、奪われたものを取り返すために運等する姿が描かれています。ロマンチックなラストは必見です。 2021.07.16 SF小説映像化海外作品
小説 「歩道橋シネマ」恩田陸 18の短編が織りなす『恩田陸ワールド』を堪能するならこの1冊 恩田陸さんの小説「歩道橋シネマ」の感想です。18の独立した短編が収録された贅沢な1冊。ホラー・SF多め、不気味ながらも繊細で美しい『恩田陸ワールド』をこれでもかと味わえる、珠玉の短編集でした。巻末にあとがきも収録されています。 2021.05.29 SFホラーミステリー小説短編集
小説 「火の鳥<大地編>」桜庭一樹 手塚治虫のSF巨編が小説で蘇る! 桜庭一樹さんの小説「火の鳥<大地編>」の感想です。火の鳥を巡る愚かしくも切ない人間模様を描いた「火の鳥」の遺稿が、小説により命を吹き込まれました。桜庭一樹ファン&手塚治虫ファンのちどちらにもオススメしたい小説です。 2021.05.18 SF小説歴史・時代