短編集

小説

「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子 とても、怖い 人間の怖さが存分に描かれた古典ホラー

岩井志麻子さんのホラー小説「ぼっけえ、きょうてえ」の感想です。舞台は明治時代の岡山県。古典ホラーとも言えるッホラー短編が4編収録されています。コンパクトですが、人間の怖さが存分に味わえる満足の一冊です。日本ホラー小説大賞・受賞作。
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「よるのふくらみ」窪美澄 幼なじみの兄弟との三角関係の行方とは?3人の視点で描かれる、どこか爽やかな恋愛小説

窪美澄さんの恋愛小説「よるのふくらみ」の感想です。同じ商店街で一緒に生まれ育った女性と兄弟による三角関係を描いた恋愛小説です。兄と交際し同棲しながら、弟にも思われる。ある夜をきっかけに3人の関係が歪んでいきます。
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「ねこのおうち」柳美里 生まれたての子猫6匹が新しい家族に出会うまで、猫好きにオススメの猫小説

柳美里さんの小説「ねこのおうち」の感想です。母猫を失った6匹の子猫たちが、それぞれ人間の家庭に引き取られていく様子が描かれています。引き取る家族の事情もさまざま。猫と家族たちの物語の結末とは?猫好き・愛猫家は必見の猫小説です。
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「秋雨物語」貴志祐介 ホラー4短編が収録、秋雨が降る季節に起こる怪奇現象について

貴志祐介さんのホラー小説「秋雨物語」の感想です。秋雨が降っている、という共通点を持つ4短編からなるホラー小説集です。餓鬼や超能力、ミステリーに怪談まで、あらゆるホラーを楽しめる、贅沢なホラー小説でした。
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「ハグとナガラ」原田マハ 日常と日常から離れた女2人旅を描いた短編旅小説

原田マハさんの小説「ハグとナガラ」の感想です。大学の同級生であるハグとナガラの旅の様子を描いた連作短編小説です。30、40、50代と年を重ねるにつれ変わっていく日常と、そんな日常から解き放たれる旅の魅力を描いています。
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「夜に星を放つ」窪美澄 星・星座を中心に据えた5編が収録された短編小説【直木賞】

窪美澄さんの小説「夜に星を放つ」の感想です。大切な人を失った・失ってしまう人たちを描いた5つの短編が収録された小説です。本作で直木賞を受賞。星や星座がテーマである、静かで繊細な物語でした。
小説

「名探偵のままでいて」小西マサテル 認知症の祖父が鋭い謎解きを魅せる!このミス大賞の話題作

小西マサテルさんのミステリー小説「名探偵のままでいて」の感想です。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を獲得した話題のミステリー、探偵は認知症を患う祖父という意欲作です。日常の謎と大きな謎、いくつもの謎が解明されていく様は快感です。
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「チョウセンアサガオの咲く夏」柚月裕子 11編が収録の短編集はサスペンスが多め

柚月裕子さんの短編小説集「チョウセンアサガオの咲く夏」の感想です。サスペンス多め、感動作も収録の短編11本が収録のアンソロジーです。検事・佐方シリーズの最新スピンオフや、アニメ「おそ松さん」の二次創作まで豊富なジャンルから楽しめます。
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「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」青柳碧人 探偵・赤ずきん第2弾『ピノキオ』の助手とともに難事件に立ち向かう!

青柳碧人さんの小説「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」の感想です。探偵・赤ずきんシリーズの2作目、今回はピノキオを助手に迎え、またしてもおとぎ話の世界で謎解きに挑みます。前編に散りばめられた伏線の回収はやはり圧巻です。
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「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼 「medium」の続編、犯人視点で描かれる倒叙型ミステリー集

相沢沙呼さんのミステリー小説「invert 城塚翡翠倒叙集」の感想です。犯人視点から描かれる倒叙型ミステリー中編が3作収録。探偵・城塚翡翠はいかにして推理を導き出したのか?探偵の推理を推理する、本格的なミステリー小説です。
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「ばにらさま」山本文緒 二度読み必至、喪失と爽快が味わえる短編集

山本文緒さんの小説「ばにらさま」の感想です。恋愛や人間関係を描く短編が6つ収録された短編集です。切なさで苦しくなる、読んでいるとそんな喪失感が味わえます。思わず二度読みしてしまう、驚きの仕掛けも魅力の小説でした。
小説

「さよならの儀式」宮部みゆき 彩り豊かな8短編が収録のSFアンソロジー

宮部みゆきさんのSF短編小説集「さよならの儀式」の感想です。画期的な母親の法律や、謎の侵略者との戦い、タイムスリップにロボット、宇宙人まで、さまざまなジャンルのSF8編が一冊に収録された短編集です。
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「魔力の胎動」東野圭吾 不思議な力で苦しみから解放する少女を描くミステリー 「ラプラスの魔女」前日譚

東野圭吾さんのミステリー小説「魔力の胎動」の感想です。スキージャンプや野球の選手、事故で大切な存在を失った人たちを、鍼灸師のナユタと不思議な能力を持つ円華が救う、心温まるミステリーです。前作「ラプラスの魔女」の前日譚として、繋がる演出も!
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「濱地健三郎の呪える事件簿」有栖川有栖 心霊探偵の世界もコロナ禍に見舞われるシリーズ3作目

有栖川有栖さんのミステリー小説「濱地健三郎の呪える事件簿」の感想です。『濱地健三郎』シリーズ3作目はコロナ禍の2020年が舞台。生活様式の変化により発生した新たな怪異との対峙が描かれます。連作短編6話が収録。
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「プラナリア」山本文緒 『働かない』ことと、どこか歪んだ恋愛模様を描く短編集 直木賞受賞作

山本文緒さんの小説「プラナリア」の感想です。何もかも、生きてることも面倒くさくて仕事を辞めた。表題作『プラナリア』のような<働かないこと>をテーマに、恋愛模様を交えて描かれた短編小説です。2000年、第124回直木賞受賞作でもあります。
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「マツリカ・マハリタ」相沢沙呼 シリーズ2作目、爽やかでコケティッシュな学園ミステリー

相沢沙呼さんのミステリー小説「マツリカ・マハリタ」の感想です。『マツリカ』シリーズの2作目。高校2年生となった柴山と安楽椅子探偵・マツリカが学校で起きた不可解な事件の解決に挑みます。青春ミステリーらしい切なさも魅力です。
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「いけないⅡ」道尾秀介 文章と写真から読者が推理する体験型ミステリー2作目

道尾秀介さんのミステリー小説「いけないⅡ」の感想です。小説と各章ラストページに掲載された写真から読者が推理できる、体験型ミステリー第二弾が登場!行方不明の姉を探す女子高生や肝試しでドッキリを仕掛ける小学生、息子を殺した父親、そして事件解決を目指す刑事の祈りは通じるのか?
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「いけない」道尾秀介 巧みな文章と絵・写真から読み解く真相とは?新感覚の傑作ミステリー

道尾秀介さんのミステリー小説「いけない」の感想です。文章で読者をだまし、ラストページの絵・写真で真実を突きつける。新しいジャンルのミステリーが誕生しました。ネタバレなし・ネタバレあり(解説)の2通りからご紹介しています。
小説

「嫌いなら呼ぶなよ」綿矢りさ ライトに人の闇を描き出す、ポップな毒々しさ満載の短編集

綿矢りささんの小説「嫌いなら呼ぶなよ」の感想です。闇を抱えた人しか出てこないのに、軽快でポップで読みやすい。明るく人間の毒々しさを描き出す短編集です。
小説

「犯人のいない殺人の夜」東野圭吾 デビュー当時の短編7作が収録の短編集・新装版

東野圭吾さんの短編集「犯人のいない殺人の夜」の感想です。東野圭吾さんがデビュー直後に書いた7短編が収録されたミステリー短編集です。青春ものや物理トリック、倒叙ミステリーなど、様々なミステリーが楽しめる贅沢かつ手軽な1冊でした。
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