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京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」全巻まとめ<刊行順・時系列ごとの順番>

京極夏彦百鬼夜行シリーズ読む順解説 小説
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京極夏彦さんの人気シリーズ「百鬼夜行シリーズ」についてまとめました。

シリーズが刊行された順、さらに物語上の時系列順にまとめています。

「百鬼夜行シリーズ」とは

「百鬼夜行シリーズ」は、古書肆かつ憑物落としである中禅寺秋彦が難事件を解決、事件関係者から憑き物を落としていくミステリシリーズです。

2025年12月の時点で

  • 長編は10作
  • 短編は8作

が刊行されています。

ただ「短編」といっても、1編が200ページ超えと一般的な長編くらいあるので、厳密に言えば短編ではありません。

短編シリーズについて

「百鬼夜行シリーズ」の短編シリーズについてまとめます。

  • 百鬼夜行 陰・陽:長編のサイドストーリー
  • 百鬼徒然袋:探偵・榎木津礼二郎が主役
  • 今昔続百鬼:妖怪研究家・多々良勝五郎が主役
  • 今昔百鬼拾遺:中禅寺敦子・呉美由紀の2人が主役

「百鬼夜行シリーズ」一覧<刊行順>

「百鬼夜行シリーズ」の刊行順一覧です。

まずは刊行順にタイトルだけを紹介していきます。

  1. 姑獲鳥の夏
  2. 魍魎の匣
  3. 狂骨の夢
  4. 鉄鼠の檻
  5. 絡新婦の理
  6. 塗仏の宴 宴の支度
  7. 塗仏の宴 宴の始末
  8. 定本 百鬼夜行 陰
  9. 百鬼徒然袋 雨
  10. 今昔続百鬼 雲
  11. 陰摩羅鬼の瑕
  12. 百鬼徒然袋 風
  13. 邪魅の雫
  14. 定本 百鬼夜行 陽
  15. 今昔百鬼拾遺 月
    • 今昔百鬼拾遺 鬼
    • 今昔百鬼拾遺 河童
    • 今昔百鬼拾遺 天狗

ここからは、作品ごとの簡単な説明をまとめていきます。

タイトル後の日付は初版の刊行年月となります。

ネタバレを防ぐには、この刊行順で読むのが良いかと思います。

長編1作目「姑獲鳥の夏」1994年4月

デビュー作にして、この「百鬼夜行シリーズ」の1作目。

昭和27(1952)年の東京・雑司ヶ谷を舞台に、産婦人科医院で次々と起こる悲劇が描かれます。

1作目ということもあり、各キャラクターのお披露目的な作品でもあります。

長編2作目「魍魎の匣」1995年1月

『姑獲鳥の夏』から1年足らずで刊行されたシリーズ2作目。

親友の目の前で列車事故に遭った少女が運ばれた施設の正体とは?

箱を崇める謎の宗教や新進小説家、連続バラバラ殺人などが絡み合い衝撃の結末を迎える小説です。

刑事・木場が大活躍します。

長編3作目「狂骨の夢」1995年8月

シリーズ3作目にして宗教についてより深く掘り下げているのが『狂骨の夢』。

頭蓋骨や生首、金色髑髏に骨の入った箱。

骨に取り憑かれた人たちが織りなす、怪奇事件の行方が描かれていきます。

関口・木場に加え、釣り堀の店主・伊佐間が物語に深く関わります。

長編4作目「鉄鼠の檻」1996年1月

シリーズ4作目、禅宗の古刹を舞台とした『鉄鼠の檻(てっそのおり)』。

雪が積もる箱根の山奥で、僧侶が次々と殺害されていきます。

1作目「姑獲鳥の夏」に登場したある人物の再登場、そして最期が描かれるのも特徴です。

長編5作目「絡新婦の理」1996年11月

シリーズ5作目、女学園と紡績で栄えた名家の因縁を描いた『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』。

春の初めにかけ、目潰し魔と首締め魔という2つの連続殺人が発生。

その全ての事件の中心にいる蜘蛛の思惑に翻弄され続けます。

過去作とのつながりが深い作品でもあります。

長編6・7作目「塗仏の宴」宴の支度(1998年3月)・宴の始末(1998年9月)

シリーズ6・7作目「塗仏の宴」は前編「宴の支度」・後編「宴の始末」に分かれた2000ページ超えの大作。

15年前に起きた村消失事件と、現在に各地で起こる日常のひずみ。

その関係と、過去の因果が描かれていきます。

短編1冊目「定本 百鬼夜行 陰」(1999年7月)

「定本 百鬼夜行 陰」はシリーズ初の短編集。

1999年7月以前に刊行された「塗仏の宴」まで、長編7冊のサイドストーリー10編が描かれています。

長編の核心に触れる部分もあるため、長編7作を読んだ後に楽しむ短編と言えるでしょう。

短編2作目「百鬼徒然袋 雨」(1999年11月)

シリーズ2作目あり、探偵・榎木津礼二郎が主人公の短編集です。

短編といっても、一編が200ページ超えなので長編が3本収録されているといっても過言ではありません。

時系列的には長編7作目「塗仏の宴」から長編9作目「邪魅の雫」の直後まで。

しかし、とりあえず「塗仏の宴 宴の始末」まで読んでおけば話についていけます。

短編3作目「今昔続百鬼 雲」(2001年11月)

「今昔続百鬼 雲」は妖怪研究家・多々良勝五郎とその相棒・沼上蓮次による珍道中が描かれた連作短編集です。

1作目「姑獲鳥の夏」よりも前のストーリーが描かれているので、シリーズの前日譚のような位置づけでもあります。

長編シリーズや他の短編と比べても軽い読み口が特徴。

コメディタッチなのでおどろおどろしくないので読みやすいと言えるでしょう。

長編8作目「陰摩羅鬼の瑕」(2003年8月)

「陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)」は長編8作目。

前作「塗仏の宴」から間もなく、関口と榎木津が白樺湖のほとりにある旧伯爵家のお屋敷にて事件に巻き込まれます。

婚礼の夜に殺害され続ける花嫁たち。

彼女達の命を奪ったのは誰なのか?

シリーズ全体の中でも、より特殊な展開が待っているミステリーでした。

短編4作目「百鬼徒然袋 風」(2004年7月)

「百鬼徒然袋 風」は、探偵・榎木津礼二郎が主役のシリーズ第二弾!

榎木津と愉快な下僕たちによる騒動が描かれています。

年代は昭和28年の秋から冬にかけて。

招き猫や鏡、お面と行った骨董品を巡る謎を榎木津礼二郎がぶった切っていきます。

長編9作目「邪魅の雫」(2006年9月)

「邪魅の雫(じゃみのしずく)」は9作目となる長編です。

毒によって連鎖する殺人事件の謎に中禅寺秋彦が挑みます。

シリーズの中では警察ミステリー感が強め。

榎木津の過去も明かされる貴重な話しでもありました。

また、過去に登場した人物の再登場も多いのが特徴です。

短編5作目「定本 百鬼夜行―陽」(2012年3月)

「定本 百鬼夜行―陽」は、長編1作目「姑獲鳥の夏」から長編10作目「鵼の碑」までのサイドストーリーです。

同作が刊行時点ではまだ出版されていなかった「鵼の碑」の前日譚も含まれています。

1話が50ページ弱と短めなのでサラッと読めるのがポイント。

ミステリーではなく、ホラー短編として楽しめる短篇集です。

短編6作目「今昔百鬼拾遺 鬼」(2019年4月文庫化)

「今昔百鬼拾遺 鬼」は、中禅寺敦子・呉美由紀という2人が主役の「今昔百鬼拾遺」シリーズ1作目。

世間を騒がせる連続辻斬り事件に巻き込まれ、命を落とした美由紀の先輩。

彼女はどうして亡くなったのか?

その真相に敦子と美由紀が挑みます。

また、同作は以下に紹介する「河童」・「天狗」と合わせて「今昔百鬼拾遺 月」という短編種としても刊行されています。

短編7作目「今昔百鬼拾遺 河童」(2019年5月文庫化)

「今昔百鬼拾遺 河童」は、中禅寺敦子・呉美由紀という2人が主役のシリーズ第二弾。

宝石強盗と連続覗き魔。

2つの全く性質の異なる事件のつながりとは?

昭和の夏の爽やかさが感じられるストーリーでもありました。

短編8作目「今昔百鬼拾遺 天狗」(2019年7月文庫化)

「今昔百鬼拾遺 天狗」は中禅寺敦子・呉美由紀という2人が主役のシリーズ3作目。

榎木津礼次郎が主役のシリーズ「百鬼徒然袋 雨」に登場した令嬢・篠村美弥子が新加入。

3人が高尾山で起きた連続失踪事件の真相に挑みます。

長編10作目「鵼の碑」(2023年9月)

17年ぶりの新作長編となった「鵼の碑(ぬえのいしぶみ)」。

昭和29年の冬、栃木県・日光を舞台に、20年前の事件と現在が交錯していく様子が描かれていきます。

5つの動物によって構成された妖怪・鵼(ぬえ)のように、5人の登場人物によりパート分けされている構成も特徴です。

「百鬼夜行シリーズ」時系列

「百鬼夜行シリーズ」のストーリー上の時系列をまとめました。

百鬼夜行シリーズの時系列
  • 昭和25~26年
    ❸「今昔続百鬼 雲」

  • 昭和27年7月
    ➀「姑獲鳥の夏」

  • 6~8月
    ②「魍魎の匣」
  • 12月
    ③「狂骨の夢」
  • 昭和28年2月
    ④「鉄鼠の檻」

  • 2~4月
    ⑤「絡新婦の理」

  • 28年6月
    ⑥・⑦「塗仏の宴(宴の支度・宴の始末)」

    ※事件が本格的に動き出すタイミング

  • ~28年6月
    ❶「百鬼夜行―陰」

    「塗仏の宴」までのサイドストーリー

  • 28年初夏
    ❷「百鬼徒然袋―雨」

    短編1編目「鳴釜」

  • 28年7月
    ⑧「陰摩羅鬼の瑕」
  • 28年8月ごろ
    ❷「百鬼徒然袋―雨」

    短編2編目「瓶長」

  • 28年8~9月
    ⑨「邪魅の雫」
  • 28年初秋
    ❷「百鬼徒然袋―雨」

    短編3編目「山嵐」

  • 28年秋~年末
    ❹「百鬼徒然袋―風」

  • 29年1~3月
    ❻「今昔百鬼拾遺 鬼」

  • ~29年春ごろまで
    ❺「百鬼夜行―陽」

    「鵼の碑」までのサイドストーリー

  • 29年2月~
    ⑩「鵼の碑」
  • 29年7~8月
    ❼「今昔百鬼拾遺 河童」
  • 29年8~10月
    ❽「今昔百鬼拾遺 天狗」

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