小説 「よるのふくらみ」窪美澄 幼なじみの兄弟との三角関係の行方とは?3人の視点で描かれる、どこか爽やかな恋愛小説 窪美澄さんの恋愛小説「よるのふくらみ」の感想です。同じ商店街で一緒に生まれ育った女性と兄弟による三角関係を描いた恋愛小説です。兄と交際し同棲しながら、弟にも思われる。ある夜をきっかけに3人の関係が歪んでいきます。 2023.08.14 人間ドラマ小説恋愛短編集
小説 「ねこのおうち」柳美里 生まれたての子猫6匹が新しい家族に出会うまで、猫好きにオススメの猫小説 柳美里さんの小説「ねこのおうち」の感想です。母猫を失った6匹の子猫たちが、それぞれ人間の家庭に引き取られていく様子が描かれています。引き取る家族の事情もさまざま。猫と家族たちの物語の結末とは?猫好き・愛猫家は必見の猫小説です。 2023.08.12 ホームドラマ人間ドラマ小説短編集
小説 「秋雨物語」貴志祐介 ホラー4短編が収録、秋雨が降る季節に起こる怪奇現象について 貴志祐介さんのホラー小説「秋雨物語」の感想です。秋雨が降っている、という共通点を持つ4短編からなるホラー小説集です。餓鬼や超能力、ミステリーに怪談まで、あらゆるホラーを楽しめる、贅沢なホラー小説でした。 2023.08.09 サスペンスホラーミステリー小説短編集
小説 「燕は戻ってこない」桐野夏生 『代理出産』を巡る代理母・依頼者夫婦、三者の思惑とは? 桐野夏生さんの小説「燕は戻ってこない」の感想です。生活の困窮から代理母になる女性と、代理母を依頼する夫と妻という三者の視点から、代理出産が描かれていきます。基本的に誰もが身勝手、だからこそ面白い。社会問題を痛烈に描いた傑作でした。 2023.08.04 人間ドラマ小説賞
小説 「鈍色幻視行」恩田陸 小説『夜果つるところ』と作者・飯合梓に翻弄される人々を乗せたクルーズ船の行き着く先とは? 恩田陸さんの小説「鈍色幻視行」の感想です。呪われた小説『夜果つるところ』に入れ込んだ人々に、小説家・蕗谷梢が取材を申し込みます。取材を通して見えてきた『夜果つるところ』とその作者・飯合梓の正体とは?クルーズ船旅行の悠々とした描写も魅力のミステリーです。 2023.07.29 ミステリー人間ドラマ小説
小説 「ハグとナガラ」原田マハ 日常と日常から離れた女2人旅を描いた短編旅小説 原田マハさんの小説「ハグとナガラ」の感想です。大学の同級生であるハグとナガラの旅の様子を描いた連作短編小説です。30、40、50代と年を重ねるにつれ変わっていく日常と、そんな日常から解き放たれる旅の魅力を描いています。 2023.07.19 人間ドラマ小説短編集
小説 「クロコダイル・ティアーズ」雫井脩介 疑心暗鬼で家族が壊れる様を描いたホームサスペンス 雫井脩介さんの小説「クロコダイル・ティアーズ」の感想です。一人息子が、息子の嫁の元交際相手に殺害される。そんな悲劇に端を発し、一つの家族が疑心暗鬼の中で歪んでいく姿を描いています。義理の両親や義伯母から見た『息子の嫁』の姿とは?結末がある意味怖すぎるサスペンスです。 2023.07.18 サスペンスホームドラマミステリー人間ドラマ小説
小説 「夜に星を放つ」窪美澄 星・星座を中心に据えた5編が収録された短編小説【直木賞】 窪美澄さんの小説「夜に星を放つ」の感想です。大切な人を失った・失ってしまう人たちを描いた5つの短編が収録された小説です。本作で直木賞を受賞。星や星座がテーマである、静かで繊細な物語でした。 2023.07.12 ホームドラマ人間ドラマ小説恋愛直木賞短編集賞
小説 「名探偵のままでいて」小西マサテル 認知症の祖父が鋭い謎解きを魅せる!このミス大賞の話題作 小西マサテルさんのミステリー小説「名探偵のままでいて」の感想です。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を獲得した話題のミステリー、探偵は認知症を患う祖父という意欲作です。日常の謎と大きな謎、いくつもの謎が解明されていく様は快感です。 2023.07.04 ホームドラマミステリー小説探偵もの短編集賞
小説 「チョウセンアサガオの咲く夏」柚月裕子 11編が収録の短編集はサスペンスが多め 柚月裕子さんの短編小説集「チョウセンアサガオの咲く夏」の感想です。サスペンス多め、感動作も収録の短編11本が収録のアンソロジーです。検事・佐方シリーズの最新スピンオフや、アニメ「おそ松さん」の二次創作まで豊富なジャンルから楽しめます。 2023.07.03 小説短編集
小説 「やめるときも、すこやかなるときも」窪美澄 なぜ結婚するのか、と問われるような恋愛小説 窪美澄さんの小説「やめるときも、すこやかなるときも」の感想です。過去に囚われ続ける家具職人と、恋愛が上手くできない会社員。2人が出会い、惹かれながら、互いの結婚への障壁に立ち向かっていきます。どことなく優しい雰囲気の、読んでいて救われる小説です。 2023.06.23 人間ドラマ小説恋愛映像化
小説 「ガリバー旅行記」ジョナサン・スウィフト 童話ではない!風刺小説として面白すぎる傑作の新訳版 ジョナサン・スウィフトの小説「ガリバー旅行記」の感想です。船旅の中、小人だらけの国へ迷い込んでしまうという展開が有名な「ガリバー旅行記」の新訳です。小人の国よりももっと風変わりで、大変な目に遭っていくガリバーの奮闘記が描かれます。 2023.06.17 ファンタジー人間ドラマ小説歴史・時代海外作品
小説 「ミカエルの鼓動」柚月裕子 手術支援ロボット『ミカエル』は命を救う天使なのか?天才医師2人の対立と正義を描く医療小説 柚月裕子さんの医療小説「ミカエルの鼓動」の感想です。手術支援ロボット『ミカエル』の第一人者である主人公・西條と、その前に現れた天才外科医の真木。1人の少年の心臓手術を巡り2人は対立。西條は自らの信念を貫くことができるのか?医療と人間ドラマが堪能できる傑作です。 2023.06.09 サスペンス医療もの小説
小説 「自転しながら公転する」山本文緒 恋愛をしている、けど恋愛だけに集中できない。そんな悩みの行き着く先とは? 山本文緒さんの恋愛小説「自転しながら公転する」の感想です。山本文緒さんにとって最後の長編小説となった、この「自転しながら公転する」。仕事と家庭の悩みに翻弄されつつも、恋人とも一緒にいたい。そんなままならない日常を描いた恋愛小説の傑作です。 2023.06.06 人間ドラマ小説恋愛本屋大賞賞
小説 「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」青柳碧人 探偵・赤ずきん第2弾『ピノキオ』の助手とともに難事件に立ち向かう! 青柳碧人さんの小説「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」の感想です。探偵・赤ずきんシリーズの2作目、今回はピノキオを助手に迎え、またしてもおとぎ話の世界で謎解きに挑みます。前編に散りばめられた伏線の回収はやはり圧巻です。 2023.05.31 ミステリー小説探偵もの短編集
小説 「黒牢城」米澤穂信 籠城の中起きた難事件、解決を導く軍師の意図とは?有岡城の戦いを元にした新感覚時代ミステリー 米澤穂信さんのミステリー小説「黒牢城」の感想です。直木賞受賞作にして、同年の数々のミステリーランキングを獲得した話題作です。有岡城の戦いを元に、城主・荒木村重のあらゆる戦いと、幽閉された黒田官兵衛の『探偵』としての活躍を描いています。 2023.05.24 ミステリー小説探偵もの本屋大賞歴史・時代直木賞賞
小説 「恋愛中毒」山本文緒 どうしてそこまで囚われてしまうのか。恋愛の毒に染まっている、至高の恋愛小説 山本文緒さんの小説「恋愛中毒」の感想です。妻ある男性との恋愛に溺れていく女性を描いた恋愛小説ですが、ただ『不倫がテーマの恋愛小説』というには惜しい、爽やかな毒を浴びられる恋愛小説です。 2023.05.17 人間ドラマ小説恋愛映像化賞
小説 「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼 「medium」の続編、犯人視点で描かれる倒叙型ミステリー集 相沢沙呼さんのミステリー小説「invert 城塚翡翠倒叙集」の感想です。犯人視点から描かれる倒叙型ミステリー中編が3作収録。探偵・城塚翡翠はいかにして推理を導き出したのか?探偵の推理を推理する、本格的なミステリー小説です。 2023.05.12 ミステリー小説探偵もの映像化短編集
小説 「ティンカー・ベル殺し」小林泰三 ネヴァーランドで殺人が起こる!<メルヘン殺し>シリーズ4作目・完結 小林泰三さんのミステリー小説「ティンカー・ベル殺し」の感想です。ピーター・パンが迷子たちと暮らすネヴァーランドにやってきたビル。同じ頃、井森は同窓会のため帰郷。そして、やはりリンクした殺人が発生してしまいます。シリーズ4作目にして無念の完結編です。 2023.05.08 SFファンタジーミステリー小説
小説 「ドロシイ殺し」小林泰三 シリーズ3作目は『オズの魔法使い』世界での密室殺人! 小林泰三さんのミステリー小説「ドロシイ殺し」の感想です。アリス・クララに次ぐ<メルヘン殺し>シリーズ3作目は『オズの魔法使い』が舞台。蜥蜴のビルが迷い込んだオズの国で密室殺人事件に巻き込まれます。ビル=井森の命運はいかに!? 2023.05.03 SFファンタジーミステリー小説